名古屋に行ったら必ず食べたいあつた蓬莱軒のひつまぶしをご紹介します。
あつた蓬莱軒は明治6年(1873年)創業の超老舗で、ひつまぶし発祥のお店です。神宮店は本店から歩いて5分くらいのところにあり、熱田神宮の目の前です。
休日はいつも混んでいて2~3時間待ちは当たり前です。外で受付してもらうと「何時の予約になりますので、15分前の何時何分ごろ来て下さい」と教えてくれます。
並んで待つ必要がないので、熱田神宮にお参りに行ったり、栄の松坂屋に赤福と矢場とんを買いに行ったりもできます。
迷うこと無くひつまぶしを注文。
ちなみに、ひつまぶしの名前の由来は「大きなおひつで鰻とご飯をまぶす」から来ているそうで、昔は大きなおひつで細かく切った鰻とご飯を混ぜて一人づつ分けていたようです。それが一人分のおひつに分けて提供されるようになったのが今のひつまぶしの形だそうです。
では、おひつの蓋を開けてみます。
中にはご飯と鰻がぎっしり。こんがり焼き目がついて、鰻とタレの良い香りと美味しそうです。
おひつは栃の木をくり抜いて作っているそうです。おひつもいい色。
少しづつ茶碗によそって食べると、何回もたくさん食べられるような気がして、得した気分になります。
鰻は備長炭で焼いていて、蒸さずに焼き上げる関西風で、表面は香ばしくてカリカリ、中はフワフワの理想的な状態です。
最初はごはんと鰻をよそって、ミニミニうな丼で頂きまーす。
何杯かミニミニうな丼にして食べた後は、おひつのご飯と鰻を混ぜ混ぜして茶碗によそい、刻みねぎと海苔とわさびをのせて頂きます。
ねぎのしゃきしゃきした食感と、海苔の風味と、わさびの爽やかな辛味がなんともいえず、どんどん箸が進みます。
ここで一息、お吸い物。
丸いお麩と、あつた蓬莱軒の「蓬」の字が焼き印された湯葉。
最後は、鰻とご飯に刻みねぎと海苔とわさびをのせ、出汁をかけて頂きます。
すごく美味しいのですが、貧乏性でなんだかお茶漬けで終わるのがもったいない気がして、最後に2切れくらい鰻と少しご飯を残しておいて、一口うな丼でしめます。
あつた蓬莱軒さんは東海道中膝栗毛にも登場するそうで、鰻の蒲焼きと共に、鶏(かしわ)が有名だったそうです。
今でも鶏のメニューがあり、唐揚げ好きの2歳の息子のために鶏の唐揚げを頼んだら、こんな立派なヒトサラが来ました!
いつもの唐揚げと違う見た目にびっくりしてか、息子は一口も食べなかったため、親が美味しく頂きました。
ご飯の後は甘いもの。
ということで、亀屋芳広さんとの共同開発のプリン。
別容器のカラメルをかけて頂きます。
ん!和風な味わい。
ずっしりなめらかな舌触り(とろ~りではありません)でおすすめです。
おまけ
神宮店は熱田神宮の目と鼻の先のため、ちょっと時間があればすぐ参拝できます。
木製の大きな鳥居をくぐると、幅の広い参道が続いています。
ひつまぶしを頂く前に心が落ち着きます。
店名 あつた蓬莱軒 神宮店
ジャンル ひつまぶし
住所 〒456-0031 愛知県名古屋市熱田区神宮2丁目10−26